フリーエンジニアとして独立を考えている場合、事前の準備が必要になる。準備には何が含まれるのか、必ずしておかなければならないことなど、多岐に及ぶため、ある程度時間をかけて念入りかつ確実に準備を進めていかなければいけない。時間的な目安としては今勤務している職場を退職する3カ月前を目安に準備を始めるといいだろう。
フリーエンジニアとして働くようになると、まず直面するのが信用問題だ。クレジットカードやローンなど、会社員時代は何の問題もなく審査に通過していたものが、フリーランスになるとそうはいかないことが多い。これを避けるには、勤務している間にクレジットカードやローンなどの手続きを済ませておくことが必要である。
会社員として働いている間は、企業の社会保険や厚生年金に加入しているが、独立すると、国民健康保険や国民年金に加入することになる。退職後に手続きをすることになるが、退職後できるだけ速やかに役所で手続きをすることをおすすめしたい。
独立と同時に必要なのが開業届の提出である。開業届を提出することで、青色申告が可能になるからだ。青色申告を行うためには青色申告に関する申告書を所轄の税務署に提出するため、あらかじめ準備しておきたい。
退職の前にやっておかなければいけないのが、仕事の引き継ぎである。後継の担当者にこれまでの仕事の引き継ぎを行い、仕事の流れなどをよく理解してもらえるように努めなければいけない。この部分が曖昧だと、退職後も連絡を取り合うことになる可能性があるため、できるだけ退職前に済ませておきたいものだ。